円卓の調味料の独り言

関西を主点にいろんな鉄道をのんびりと

KATO 223-2500(タイプ)から三次車を作る

めっちゃくちゃ久しぶりの投稿になりましたが、今回は模型のお話。経緯などを話し出すとキリがないので、大雑把に流していきます。

 

さて、今回するのはKATO(ラウンドハウス)が出している223系2500番台。プロトタイプはHE420編成となっています。全車が側面窓ガラスがグリーンガラスで内折れタイプ窓で構成された編成になっています。しかし、全車このタイプなのはこのHE420編成のみ。他はサハが0番台だったり、三次車が組み込まれていたりと買ってそのままだと再現不可な編成ばかりです。

 

ここで考えたのは「窓ガラス変えたら三次車作れるんじゃね?」と。窓ガラスだけ変えれば概ね編成パターン増やせるのではないかという考え、単純すぎるようで意外とめんどくさい後の工程のことは知らず……。

 

 

f:id:suwaPon:20200909184435j:image

窓ガラスの素材となって頂いたのは、同じくKATOが発売しているAssyパーツにあたるあいの風とやま鉄道の521系ボディ。

 

f:id:suwaPon:20200909184541j:image

上:521系窓ガラス 下:きぞんの223-2500二次車の窓ガラス

 

互いの窓ガラスを取ってみて比較します。上の521系はスライド式の窓になっているので、比較的スッキリとした構成になっています。対して223系の分は内折れ式のため、横線の部分が軸にその上の窓が車内側に倒れる仕組み。風呂場によくある換気用の窓みたいなやつです。三次車はこの521系タイプの窓なので、223に組み込んでいきます。

 

 

f:id:suwaPon:20200909184840j:image

しかし、ここで簡単にハマらないのが鉄道模型。よく見たら窓ガラス上下の突起部分が違っていたり。差し込み部の留め具に干渉するので、ここはカッターナイフを使って余剰部分を切り取ります。いけるのなら窓ガラスの突起部分を物差し代わりに使って切るとまっすぐに切れます。

 

さぁ突起もなんとかしていよいよ車体に取り付け……と言いたいところですが、またもやアクシデント。乗務員扉の窓がハマらない。

f:id:suwaPon:20200909185603j:image

よくよく見ると少しだけ521系側の窓ガラスが小さいみたいです。これがどうも噛み合わせ悪くてズッポリ入らなかったみたいです。ここは少し勿体ない気もしますが、次の手段として各要所ごとに窓ガラスを分断させます。

 

f:id:suwaPon:20200909185743j:image

というわけで、要所要所の窓ガラスを寸断してハマらせました。各ガラスのサイズが合ってるのか合ってないのか微妙な噛み合わせ具合なので、余らせた部分に両面テープなどを貼るのがいいかもしれませんね。

 

f:id:suwaPon:20200909185920j:image

乗務員扉の部分はとりあえずナシとして、仮組みしてみました。側面窓がスッキリとして三次車の窓ガラスがいいかんじになっています。窓ガラスの線が一本消えるだけで仕様が変わるんです、ほんと電車ってややこしい。

 

f:id:suwaPon:20200909185938j:image

前面付近をアップで。方向幕シールの雑さは置いといて、ドア窓なども綺麗にハマりました。たぶん金型は同じの使ってるんだろうなーという予想は的中。こういう予想が当たるとしてやった感ありますよね、スッキリします。

 

f:id:suwaPon:20200909190227j:image

あくまでも"タイプ"扱いなので、車内は2000番台仕様の2+2配列の座席になっています。別に室内灯を盛り込む予定は今のところ無いので放ったらかしでもいいかなーというかんじ。

 

さて、部分的に窓ガラスを切り取っているので中間車に流用できるのでは?と試しに他の中間車にも組み込んでみました。

f:id:suwaPon:20200909190425j:image

モハに取り付け。右端のガラスはさっきの乗務員扉のところが無いままなので継続して取り付けれていません。車体長も変わりなしなので綺麗にハマりました。ただ、床下取り付け時にモーター車なので少しだけ何かが干渉している感覚が残りました。まだ何か加工しないといけないのか、それはまた次の機会に。

 

f:id:suwaPon:20200909190608j:image

サハにも組み込み。こちらはモハのように台車取り付け時に干渉している感覚はありませんでした。これで2500番台三次車を全種(クハ-モハ-サハ-クモハ)対応出来ることがわかりました。編成の形態を話し出すと長くなるので割愛しますが、組み合わせによって自分好みの編成が作れるのではないかと思います。

 

1つポイントとしては、この加工では窓ガラス下部の床下と接続させるポイントを切り取ってしまったので車体を持ち上げると床下は取り残されて車体だけ持ち上がるとちうストッパー機能を殺してしまうことになります。乗務員扉の窓ガラスが521系では対応できないことを考えると、車両の第1ドア〜第3ドアまでの側面ガラスだけ521系のものを流用してみるというやり方もアリかもしれません。正直なところ必要なのは窓ガラスの中でもその部分だけなので……。

 

f:id:suwaPon:20200909191127j:image

(側面窓ガラスだけ剥ぎ取られ使い道の無い521系)

 

さて、最後のまとめですが三次車統一の編成は一応マイクロエースから製品化されていたりします。しかし、割と前に発売されたのもあって中古市場にもなかなか出回らない。オマケに、あったとしてもめっちゃ高額などなかなか見つけられない商品になっています。「待つ暇あるなら作る方が早くね?」そういう考えの方には持ってこいかもしれません。

来年あたりにサハに0番台を組み込んだ223系2500番台三次車先頭の編成が発売されるみたいで、それを待ってみるのもアリですがサハは0番台なので統一編成は巡り会えないままになります。

 

KATOの223-2500なら中古市場にもそこそこ出回ってますし、場合によっては1両ずつバラの販売がある所も。好みの編成に合わせて数を準備して加工するのもいいと思います。車番も他メーカーから出ているインレタでなんとなりますし、ぜひ自分好みの編成を作ってみてはいかがでしょうか?

 

※なお、もし当ブログを参考にされ、読者ご自身が加工されてトラブルがあった場合でも当ブログでは責任は一切負いません。全て自己責任での加工をお願いします。

 

長くなりましたが、ご閲覧ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

あとがき

今回買った521系ボディのAssyパーツ、1つ3000円するのに使うのは窓ガラスだけなのでコスパは正直なところ悪いです……。大人しく既製品出るまで待つ方が賢いのかも?残ったボディもどうするか迷います、ガラスあれば223系5500番台でも作ってやろうかと野望はありましたが、さすがにキツそうです。メルカリに出すか(買ってくれるのか?)塗装やクリア吹きの練習台にするか迷います。オススメはしません。あくまで今回の話は参考程度にしていただけると幸いです。ありがとうございました。